犬が人の仕草や身振り手振
りからその人の感情を
読み取っていること
これまでの研究からよく
知られていることだが、
それは犬だけではないようだ。

最新の研究によれば、
ウマは人のボディランゲージの違いを
区別することができるという。
しかもそれは見ず知らずの人、
赤の他人であってもわかるという。

 

イギリス・サセックス大学と
ポーツマス大学の研究者らは、
飼育下にあるウマ30頭を対象に、
服従的な姿勢(手足を体に付け、
前かがみの姿勢)の人物と、
支配的な姿勢(手足を体から離し、
胸を張った姿勢で直立)の
人物ととではどちらに
近寄るのか観察した。

実験者は全員が背の高さが
同じくらいの女性で、
同じような服装をしていた。
また黒いネックウォーマー
で目の下まで顔を隠し、
表情がほとんど見えない
ようにしていた。
2名は実験に先立って
ウマにエサを与えていた。

実験では、ウマに左右に
並んで立つどちらかの
人物に自由に近づいてもらい、
これを4セッション行なった。


左:服従的な姿勢、右:支配的な姿勢

 

支配的な姿勢をとる人間にはあまり近づかない

その結果、実験前に
中立の姿勢をとる両方の
実験者からエサを
もらっていた時でさえ、
服従姿勢の人物に
近寄る割合が有意に多かった。
特定の実験者に対する
好みや左右の立ち位置に
対する好みは確認されなかった。

「ウマは、クレバー・ハンス効果
(動物が実際の状況ではなく
飼い主の表情を見て判断
するような状況を指す。
計算ができると言われた
賢馬ハンスが調教師の
表情を見て答えを当
てていたことに因む)が示すように、
人間の仕草を読むことに
長けているとよく言われます」
とサセックス大学博士課程の
学生として研究に
参加したエイミー・スミス氏。

「でも、これを経験的に
確かめた研究はあまりありません。
今回の結果は、
異種間コミュニケーションの
柔軟性に関して興味深い
疑問を提起しています」

彼女は昨年の研究で、
ウマが人間の怒りの表情と
喜びの表情を区別
できることも明らかにしている。

馬は人間の姿勢をよく見ている

ポーツマス大学の
リーアン・プロープス
(Leanne Proops)博士は、
「進化論の観点で言えば、
人間を含む動物は、
優勢であることや威嚇の
意思を示すために体が
大きく見える姿勢を、
劣勢の場合は体が小さく
見える姿勢をとる
傾向にあります」と説明する。

「したがってウマは姿勢の
大小の意味を本能的に
理解しているのかもしれません」

ウマの調教師は合図として
姿勢を利用することがある。
しかし専門的な調教を受けて
いないウマでもこうした合図に
反応するのかどうかについて
調べた研究はほとんどない。

ウマや他の動物と付き合う際、
私たちは自分たちが無意識に
発しているサインにもっと
気をつけたほうがいいのかもしれない。

via:sussex / sciencedaily / horseandhound / deccanchronicleなど/ translated by hiroching / edited by parumo

引用: カラパイア